水草と言っても数多く種類がありますが、それぞれの特徴をある程度理解する事がレイアウト上達の近道となるはずですね。
ここでは、水草水槽で良く使われる代表的な水草を例に、レイアウトの参考に使い方や注意したい点などを紹介させていただきますね。
陰性水草と陽性水草
いつもご覧いただきありがとうございます!
スローアクアリウムライフ!にしです。
水草は大きく別けて陰性水草と陽性水草に分類されますが、その字の如く陰性水草には濃い色彩の物が多く陽性水草は明るい物が多く存在します。
落ち着いて深みの有る水景なら陰性水草を多めに、躍動感が有ってパッと明るい感じを求めるなら陽性水草中心にレイアウトしてみると良いですよ。
では陰性水草と陽性水草を代表的な物を中心に紹介させてもらいますね。
尚、それぞれに二酸化炭素(co2)添加量の目安を△・〇・◎で表示しました。
△は無くても良い
〇は有った方が良い
◎は必要の順にご理解ください。
CO2の添加については、どの水草に対しても絶対必要では有りませんが、より良く成長させるには添加する事をお勧めします。
その辺の事は 水草水槽レイアウトに必要な二酸化炭素(CO2)を添加するでもう少し詳しく紹介してるので一緒にどうぞ。
更にそれぞれの色彩をcolor : ★★★で表示しました。
これは★の色で、濃い緑・明るい緑、赤系・茶系とそれぞれの色を表示してみましたのでレイアウトの参考にどうぞ。
色彩については 水草や熱帯魚の色彩にこだわって水槽をレイアウトしましょうも是非ご覧ください。
陰性水草
陰性水草は、強い光や二酸化炭素の添加を特に必要としない水草ですので、照明器具やその他の機器を選ぶ際は安価な物で十分です。
とりあえずレイアウト水槽を楽しみたい場合や初心者の方にとっては、扱いやすい物が陰性水草には多く有ります。
(動画)アヌビアス・ナナ・プチ、ミクロソリウム・ナローをミニ水槽にレイアウトしてみました>>
代表的なアヌビアスやクリプトコリネなどは、前景草と後景草の繋ぎ役の中景草として、また強い光を必要としない(好まない)性質を利用して、石や流木などの影になる位置を飾るなど便利に使用出来ます。
また全般的に陰性水草は、成長が遅く長期的にレイアウトを維持しやすいのですが、その分コケに弱いという一面も持っています、コケ対策には気を付けたいところです。
代表的な陰性水草
◆アヌビアスナナ
co2 : △ / color : ★
丈夫な水草として重宝されるタイプです。
ソイルや砂利の底床に直接植えたり、流木や石に活着させる事も出来ます。
同型に一回り小さいアヌビアスナナ・プチや葉が細いタイプなど、多くの近似種があるのでレイアウトに合わせて選択する事が出来ます。
アヌビアスについては 大定番アヌビアス!中景草に困ったらこれしか無いでしょうで詳しく触れていますので、良ければご覧ください。
◆ミクロソリウム
co2 : △ / color : ★
とても丈夫な水草でおもに石や流木に活着させる事が多い。
流木を繋ぎ合せた繋ぎ目を隠す場合に重宝します。
葉のサイズや形の違う近似種が多くレイアウトに合わせて選ぶ事が出来ます。
育てやすい種ですが、高温下でシダ病に罹りやすいので水温には気を付けましょう。
ミクロソリウムについてはこちらミクロソリウム・ナローリーフを元気に成長させる方法でも紹介していますので、あわせてご覧ください。
◆クリプトコリネ
co2 : ○ / color : ★★★
近似種が多く、葉の形や色の違いミニサイズから大型まで多種多様ですので前景から後景まで色々な場面で使う事が出来ます。
クリプトコリネウェンティーグリーンやウエンティーブラウンは、多く出回っていて育てやすいので入門用には最適です。
また、種類が豊富な事からでしょうかクリプトコリネのみを扱うマニアも存在します。
クリプトコリネは水質や環境の変化に敏感で、葉が溶けてしまう事が有ります。
水換え後や植え替え後は気を付けて観察しましょう。
◆ボルビティス ヒュディロティ
co2 : △ / color : ★
独特な葉の形状を持つシダ類の一種です。
葉の色は透明感のある深い緑で、成長には時間がかかりますが一旦根付くと勢い良く葉を展開します。
育てやすい種ですが、夏場の水温上昇には気を付けましょう。
長く育てていると大型化するので、ミニ水槽に使う場合は適度にトリミングすると良いでしょう。
その場合はなるべく根元から大きくなった葉を取り除くようにします。
苔取り生体の食害にも強いので、エビを大量に投入しても問題ありません。
ボルビティスについてはこちらで詳しく紹介してます。
深緑のボルビティスを茂らせて水槽に森を作るよ!Bolbitis forest!! >>
陽性水草
見事に群生させたロタラや、前景に広がったグロッソスティグマなどはレイアウト水槽に、一度は挑戦したいですよね。
また、陽性水草は明るい緑・赤・黄色など鮮やかな色彩の物が多い事も特徴です。
ただし、しっかりと成長させるには多くの光量とCO2の添加を必要とするタイプが多いので、ある程度器具にこだわりが必要になります。
代表的な陽性水草
◆ロタラ系
co2 : ◎ / color : ★
後景草として愛用されます。
高光量・CO2があると非常に良く育ち、トリミングや差し戻しにも強いので簡単に密生させる事が出来ます。
葉の色が違う近似種を組み合わせて密生させる事で後景にグラデーションを持たせたり、レイアウトには欠かせない存在です。
ロタラに関してはこちらの「後景草の定番!ロタラを沢山使って有茎草を楽しみましょう」
で詳しく紹介してますので、合わせてご覧ください。
近似種:グリーンロタラ、ロタラインディカ、ロタラナンセアン、ロタラマクランドラグリーン 他
◆ミリオフィラム
co2 : ◎ / color : ★
細く切り込みが入った葉が特徴。
後景草向きで成長がとても速く、比較的丈夫な水草です。
トリミングを繰り返す事で葉が小さくなりレイアウトに馴染ませやすくなります。
単独で密生させても良いのですが他の後景草と組み合わせてもワンポイント的なレイアウトに使えます。
色も緑系と赤系と有ります。
◆パールグラス
co2 : ◎ / color : ★
小さな葉が密に展開する明るい緑色が特徴! 横に広がる傾向が有るので、ボリュームを持たせたい時などは、トリミング・差し戻しを繰り返して広げる事が出来ます。
レイアウトに合わせた形状にトリミング出来るので、とても扱いやすい水草です。
一旦根付くと比較的育てやすい水草ですが、環境に合わないと溶けるように無くなってしまうので、植栽初期は気を付けて観察するようにしましょう。
CO2の添加をする事で、盛んに光合成を行い葉に気泡を沢山付ける様は見事です。
◆ハイグロフィラ・ポリスペルマ
co2 : ○ / color : ★
古くからレイアウト水槽には使用されてきた有茎草の代表のような水草です。
特に高光量やCO2添加の無い環境下でも育ち、必要最低限のシステムでの育成も可能です。
CO2を添加して育成する場合は、間延びする傾向にありますが、こまめにトリミングをする事で節が詰り、綺麗に密生させる事が出来ます。
◆リシア
co2 : ◎ / color : ★
浮草の一種ですが、アクアリウムでは平たい石に巻きつけて、前景をじゅうたんのように覆ったり、流木に巻きつけて使う事が多い。
ウイローモスのように石や木に活着しないので、専用のマットに入れるかテグスを使います。
明るい緑色が特徴で水槽内を明るくしてくれます。
高光量とCO2は必須です。
とにかく成長が早く光合成を活発に行い、気泡を絶えず出してくれます。
ただし、光が届かない下部から枯れてしまうので、トリミングを頻繁にしてあまり厚くしない事が必要です。
◆グロッソティグマ
co2 : ◎ / color : ★
水草レイアウトでは前景草に一度は使ってみたい水草です。
有茎草ですが、高光量とCO2添加で横へランナーを延ばすように広がって行きます
とても育てやすく成長も早いのですが、厚くしてしまうと苔にみまわれ黒ずんでしまう事が有ります、こまめにトリミングをしましょう。
まとめ
今回はレイアウト水槽導入初期に使いやすい陰性水草と陽性水草を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
始めにも紹介しましたが、陰性水草を中心にレイアウトした場合は濃い色彩の落ち着いた雰囲気に出来るし、陽性水草を中心にした場合は鮮やかな雰囲気に仕上がります。
イメージに合う物を探してお気に入りのレイアウト水槽を造ってみてはいかがですか。
コメント
[…] あわせて「はじめての水槽レイアウト 2 – 陰性水草と陽性水草」もお読みください。 […]
[…] あわせて「はじめての水槽レイアウト 2 – 陰性水草と陽性水草」もご覧ください。 […]
[…] 次回は、水草の種類(陰性水草と陽性水草)について触れていきたいと思います。よろしければお付き合いください。 […]
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