アクアリストを悩ませるコケ対策!苔が生えない水槽7か条

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水槽を維持すると必ず発生して美観を損なう物、一度でも水槽を管理した人はみんな困った経験が有る、または今も困っている物。

そう 苔”コケ”ですね。

水槽に苔が生えると結構へこみますよね、それこそ水槽を眺めてスローアクアリウムなんて言ってる場合じゃなくて、せっせと苔取りに励まなくてはいけなくなってしまいます。

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ただ苔も、石や岩が薄っすらと緑掛かっている姿などは自然感が出て味わい深い光景を楽しめます。

が、こちらが思うように都合の良い部分だけに生えてくれないのが、水槽内の苔です。

ガラス全面や給排水パイプ、ヒーター等の水中器具にも、アヌビアスなど成長が遅い草の葉にも、気が付くとそこらじゅうに苔が発生します。

アクアリストにとって苔に覆われた水槽は目を覆いたくなるような光景でどうしても避けたいものですよね。

どうも、
スローアクアリウムライフ!にしです。

という事で、ここでは水槽レイアウトに不要な苔について、生える原因やその対処法を紹介しますね。

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Contents

水槽内に発生する苔の種類

苔は大きく別けると藻類(そうるい)に分類される植物で、光合成によって成長します。

水草と同じ植物なので、水草が好む環境は苔も同じように好みます。

◆ ヒゲ状苔

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長期間維持した水槽に発生しやすい黒や濃い茶色のヒゲ状の苔です。

成長の遅い水草やヒーターやストレイナーなどの器具にヒゲを生やすように発生します。

特徴としては流れのある場所を好むようです。

長期維持しているの水槽に発生しやすい事から水質変化が原因と思われます。

発生してしまった場合の対処は、ピンセットで根元から抜くように取り除くか、ADAのプロピッカーのような道具を使って削り取るようにします。

また、木酢液(もくさくえき)を塗布すると赤く枯れてしまうので、あとはエビに処理をしてもらう事も出来ます。

ヒゲ苔は普段のメンテナンスをある程度行っていれば大量に発生する事も有りませんが景観を損なうので見つけたら取り除くようにしましょう。

↓ヒゲ状苔について更に詳しくアップしました、良かったら合わせてご覧ください。↓

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◆ 斑点状苔

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この斑点状苔は水槽セット初期に発生するコケで、ひどい時は水槽全体を茶色にしてしまいます。

他にも、濾過機の掃除後にも発生することが有ります。

ガラス面や水槽内のあらゆる物を茶色にしてしまうので見た目がとにかく悪いのですが、水槽が落ち着くとやがて消えてしまう場合が多いので、あまり神経質にならなくても良いと思います。

セット初期や濾過機掃除後に発生しやすい事から水槽内のバクテリアの勢力が弱いと発生するようです。

全体的に濁って汚れて見える為、水槽や濾過機を掃除したくなりますが原因がバクテリアの定着不足と思われるので、濾過機内の掃除はバクテリアを弱らせてしまうので逆効果です。

そこは我慢して換水とスポンジで拭き取る程度に抑え、バクテリアを追加して様子をみるようにしましょう。

苔取り生体としてはオトシンクルスや巻貝が好んで食べてくれます。

◆ アオミドロ・糸状藻(しじょうそう)

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細長い糸状の物が束になって発生します。

ひどい時は水槽全体で水流にゆらゆらと揺らめきます。

僕個人的にはこの苔がいかにも汚れていますという感じがして一番嫌いですね。

放って置くと1日でも広がるので、見つけたらすぐに歯ブラシに絡めて取り除きます。

発生原因としては飼育水の養分過多や、濾過バランスのが悪い・濾過不足などが挙げられます。

一度発生すると結構尾を引くので、日頃から餌を与え過ぎない事や定期的な換水濾材の目詰まりの除去に気を付けるようにしましょう。

発生した場合の対処は、歯ブラシやピンセットで出来るだけ取り除き、水槽から出せる石や流木水草は水道水で洗い更に濾過機内を掃除します。

濾過機内の掃除は、隅々までピカピカにする必要はなく、飼育水で濾材の汚れを軽く落とす程度にしましょう。

苔取り生体は、とにかくヤマトヌマエビが威力を発揮します。

他にペンシルフィッシュやブラックモーリーなども効果的です。

ただ、この苔が発生した場合は水槽内の環境が根本的に崩れているので、飼育している生体数や餌の量、照明時間、濾材のメンテナンス時期、換水の時期などを見直すようにしましょう。

あと、水容量に対して濾材量が少ないなども発生原因になります。

◆ 藍藻(らんそう)

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濃い緑色のアメーバのような苔でアヌビアスなどの葉や石に貼り付いたり、ガラス面と底床の間などに発生します。

剥がすように駆除できますが、繁殖力が強いので取り除いても直ぐに再発してしまいます。

また、カビ臭いというかヘドロのような異臭を伴うので、発生するとけっこう厄介な苔です。

その臭いのせいか、この藍藻を食べる生体は居ないので、駆除はピンセットでひたすら取り除いたり、石やガラス面は歯ブラシ等で落とすしかありません。

また、日常的に木酢液を少量添加する事で発生を抑えられます。

これも発生原因は、水槽内環境のバランスの崩れが原因と思われます、日頃の濾材や飼育水のメンテナンスを見直しましょう。

ヒゲ状苔を木酢液を使って駆除してみた

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先ずこちらは、流木から生えたように発生したヒゲ状苔です。

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2~3倍程度に希釈した木酢液を用意し


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木酢液をスポイトに吸い上げて

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そのまま直接ヒゲ苔に散布します

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希釈した物なので即効性は有りませんが、数時間から1日程度でこのように赤く枯れて柔らかく成ります。

この後は、エビが食べてくれ徐々に減って行きます。

こちらは木酢液散布1日後のヒゲ状苔です、前の画像に比べて少し減っていますが解りますか? このまま数日で無くなると思います。

注意!)

この木酢液はpH(ペーハー)が2以下の強酸性です、このように水槽内に散布する場合は急激なpHの変化を防ぐ為、大量に使わないようにしましょう。

今回は取り出せない流木だったのでこのように処置をしましたが、水槽から取り出せる場合は水槽から出して塗布する方が安心です。

木酢液はホームセンターなどで購入する事が出来ます。

ADAからフィトンギットという添加剤が販売されていますが、匂いや色はまさしく木酢液です、フィトンギットには他の成分も含まれているのかも知れませんが、苔の対策としてはコストの面からも木酢液で十分ですよ。

苔を予防する為の水槽維持方法 7か条

ここまで苔の特徴や駆除方法を紹介しましたが、苔は生える前に予防したいものです。

ここからは苔が生えにくい水槽にする為に何をしたら良いかを紹介します。

①定期的に飼育水の交換をする

毎日少量ずつでも1週間に一度でも良いですが、1週間で水槽容量の2/3程の水を入れ換えるようにする。

その際なるべく底床に溜まったゴミや糞を吸い出す。

②定期的に濾材のメンテナンスをする

メンテナンスといっても濾過槽内の濾材を、飼育水で軽くお米をとぐように流す程度で良いです。

これは濾材の目詰まりを無くす為ですので、その際は決して水道水や洗剤を使わずに濾過器内の飼育水を使うようにしましょう。

何ヵ月かしてやっと活性化してきた、濾過槽内のバクテリアを台無しにしないよう気を付けましょう。

濾過槽を開けると泥状の物が付着しているので、隅々まで綺麗に洗いたくなりますが、そこはグッと我慢して飼育水で軽く流す程度にしましょう。

濾過槽内の汚れと水槽内の汚れは比例しません逆にちょっと汚れているくらいの方が水槽には良いと思ってください。

特に綺麗好き掃除好きな人は気を付けましょう。

③バクテリアを追加する

換水や濾材メンテの後は必ず一定量のバクテリアを追加するようにしましょう。

アクアリウムに不可欠!生物濾過バクテリア

も合わせてご覧ください。

④必要以上に照明を付けない

照明を点ける時間は1日8時間程度に抑える。

タイマーを使って時間を管理する。

⑤餌を与え過ぎない

餌の食べ残しは水を汚してしまい、水槽内の環境バランスを崩してしまいます。

成魚は毎日餌をあげなくても平気です。

僕の場合2日~3日に1度少量ずつ様子を見ながらあげています。

⑥苔を食べる生体を入れる

ヤマトヌマエビ・石巻貝・フライングフォックス・オトシンクルス・ブラックモーリーなどを適宜入れる。

特にヒゲ苔は発生後では硬くて食べられないので、事前にフライングフォックスを入れておくと良いと思います。

⑦水草が少ない植栽初期は、浮草を使う。

水草が十分に成長していないセット初期は、水草が少ない分栄養過多になりがちです栄養吸収が盛んなアマゾンフロッグピットなどの浮草を用いた苔対策も有効です。

まとめ

今回はアクアリウム水槽を維持すると、必ず悩まされる苔について触れてみましたがいかがでしたか。

文中でも触れていますが、経験上セット初期に苔の発生が多いように思います。

同じレイアウトを長期間維持して行くうちに、苔はあまり気にならなくなって来る事から、苔の発生は水性バクテリアの定着と密接に関係しているでしょう。

バクテリアの作用で水の浄化や不要な有機物の分解能力が進み、苔が生え難い水槽に成るのだと思います。

また、個人的には苔を減らす云々と書かれた添加剤や薬品は、一切使わないようにしています薬で対策をする前に、バクテリアをしっかりと定着させる事で苔対策をしているのと多少の苔は植物と割り切っています。

それではスローアクアリウムライフ
にし!でした。

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